「今日も仕事か……」
よれたワイシャツに無精ひげを生やして、目の下には大きな隈。
顔は若いのにくたびれた感じのSEがこの物語の主人公、鈴木くんである。
彼は日々のルーチンワークの多さに大分まいっているようだ。
しかし、そんな彼も5年前─まだSEになりたての頃はやる気に満ち溢れていた。
自分の仕事の可能性を信じていたからだ。
だが現実は彼に冷たく、一向にSEとしてのやりがいがある仕事はやってこない。
そのうちに彼の仕事への情熱はドンドン薄れていき……今に至るのである。
そんなある日、大規模基幹システムの案件を会社が受注することに。
彼はデータベーステーブル設計に四苦八苦することになった。
上司から投げられる指示はひたすら目視によるテーブル設計。
「いつまでたっても、終わりも解答も見えてこないよ。はぁ……」
そうしてますます彼のモチベーションは落ちていった。